南米コロンビアで迎えるクリスマスシーズン
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クリスマスが近づいてきたということで、今回はコロンビア流のクリスマスシーズンの祝い方の紹介。
人口の95%がキリスト教のコロンビアでは、クリスマスはもちろん大切な祝い事。ハロウィーンが終わるとすぐに、国中の至る所がクリスマスデコレーションになり、色々なイベントが開催されるなど、もう国を挙げてのパーティーです。
では、コロンビア人が、具体的にどんなクリスマスシーズン(クリスマス前から年末にかけて)を迎えているか、見てみましょう。
Día de las Velitas でキャンドる
毎年12月7日に行われるのが、この「Día de las Velitas」。直訳すると、小さなキャンドルの日。
正式には、コロンビアでは、この日がクリスマス期間の始まりとされています。夜には、何百、何千ものろうそくとランタンが灯され、盛大な花火が上がったり、音楽演奏が始まったりと、クリスマスの到来を感じる一大イベント。
歴史的には、12月7日は、カトリック教会の「無原罪の御宿り」を祝うための日でしたが、現在では、宗教色はほとんど消え、どちらかというと、家族や友達と一緒に楽しむ日となっています。
El Niño Dios からのプレゼント
日本と同様、コロンビアにも、クリスマスプレゼントの文化はありますが、プレゼントをくれるのはサンタではありません。
まず、子供達が、クリスマスにほしい物を手紙にするというところは同じ。ただ、手紙はサンタ宛ではなく、「El Niño Dios」(ベイビーイエス:赤ん坊時代のイエス)宛てに書かれます。つまり、プレゼントはサンタではなく「ベイビーイエス」がくれるものだと、子供達は信じているのです。
24日は、家族で一緒に夕食を取り、食後に家族内でのプレゼント交換がされます。そして25日の朝、子供達は起きてすぐ、前日にはなかった、「ベイビーイエス」が持ってきてくれたプレゼントをもらいます。
コロンビアでは、子供達は2つもプレゼントをもらうってことです!
The Novenas で祈って、歌う
12月16日~24日は、コロンビアではイエスキリストの誕生を祝う期間とされ、この祝いを「Novenas」と呼びます。
「Novenas」では、毎晩違う家に、家族や友達仲間で集まり、一緒にクリスマスの祈りを捧げた後、「Villancicos」(↓のyoutube参照)と呼ばれるクリスマスソングを歌います。ちなみに祈りは、「Pesebre」と呼ばれるキリスト降誕の様子を表したミニチュアセットをみんなで囲って行われます。
家族や友達で集まり、一緒にクリスマス料理を食べて、お酒を飲んで、踊る、どちらかと言うと、現代ではパーティー色の強い、とても楽しい9日となっています。
Mi Burrito Sabanero | El Burrito De Bélen - Villancicos - Musica Navideña
El Año Viejo を燃やす
「Año Viejo」は、古着を着せた、ダンボールや紙、干草、木屑、花火などで造った人形。
コロンビアでは、この人形の出来栄えを競う大会まであり、一般的には政治家やサッカー選手、芸能人などのその年に話題になった人を人形にし、12月31日の夜に燃やされます。
ただただ、盛り上がります!
クリスマスフードを食べる
料理を語らずにコロンビアのクリスマスを語ることはできません!
クリスマスシーズンに、是非みなさんに食べてもらいたいものを4つ紹介します。
Buñuelos=小麦粉とチーズを丸めて揚げたもの
Natilla=牛乳、サトウキビ、シナモンと小麦粉で出来たプリンのようなもの
Manjar blanco=牛乳をた長時間温めてつくる、キャラメルのようなもの
Hojaldras=小麦粉ベース生地を薄く伸ばし揚げたもの
パーティー好き、イベント好きのコロンビア人と一緒に過ごすクリスマスシーズンは最高ですよ!
¡Viva Colombia!(ビバコロンビア!)
少しでもみなさんにコロンビアの魅力が伝わりますように
Oriana van Beem